専用レンズは標準ばかり3種類ある。
●ヘリオス94 50mm f1.8
f stop : 1.8,2,2.8,4,5.6,8,11,16
09m to ∞ : 230g
●ジュピター-8 nb 50mm f2
f stop : 1.8,2,2.8,4,5.6,8,11,16,22 .
09m to ∞ : 200g
○初期型ジュピター-8 nb 50mm f2
f stop : 1.8,2,2.8,4,5.6,8,11,16,22 .
09m to ∞ : -g
●絞りはいずれも等間隔。
後期型は半段のクリックがある。
絞りブレードは、ヘリオス 94 50mm f1.8とジュピター 8 nb 50mm f2とも9枚で円形に近いが、最小に絞ると形が歪んでしまった。
●ヘリオス 94のブレードは「くの字」で、絞り込むとブレードが2重になるタイプ。
○ジュピター 8 nb はインダスター61Lの「ダビデの星」ようにはくっきりではないがギザギザした形になる。
初期型ジュピター 8 nbは6枚羽根
重厚な造りと仕上げでアルミに黒塗装のようだがけっこう重く、レンズを含むカメラの重量
はヘリオス-94付きで980ｇ、ジュピター8nb付きが950ｇになる。
*キエフシリーズ共通の外爪バヨネットだが
残念なことに旧キエフ２、４aの内側のバヨネットが干渉して付けられない全くのキエフ５専用レンズになっている。
ヘリオス-94はガウスタイプ、と言うかゼニットマウントのものがビオターの発展系（たぶん）だと思っていたのだが、懐中電灯で照らしてヘリオス-44やビオターと構成を較べてみると、このヘリオス94はどちらとも違うように見え・・・。
結局よく判らないのだった。
しかし、ジュピター 8 nbはゾナー・タイプであろう、ジュピター 8 Mそのままなようにも見える。
| 左から：jupita-8nb初期型、ヘリオス94，ジュピター8nb後期型 |
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|
こうしてみると最初期型は大きくて、それなりに立派。
イントロダクションのページにも書かれて重複するが、ほんの少し前（2002年の夏くらい）まで、ジュピター8nbは最初期型のみという誤った認識があった。
しかし、 2002年の夏くらいに立て続けにebayに現れたキエフ5のほとんどがジュピター8nb付きで、しかもデザインがリニューアルされたタイプであったのだ。
前の年の2001年頃までのebayでは、ヘリオス94付きばかりだったので誤認は無理もないのだが、やはりebayのおかげでジュピター8nbとヘリオス94が混在していたことは確認されたわけである。
さらにヘリオス94 50mm f1.8と後期ジュピター8nb、この2つのレンズのシリアル・ナンバーは混在している。
一体どうゆう商品管理だったのか気になるが、ヘリオス付きはかなり高価だったと想像する。
後期型キエフ5は2種のレンズが選べたわけだ。
ヘリオス94は#69xxxxxから確認されているようなので（Link参照）まとまった生産が為されるようになった頃からヘリオス94とジュピター8nb、2本立てで生産されていたようだ。
おそらく#73xxxxxの最終ロットまで両レンズは選べたようである。
初期型ジュピター8nbは#69まで確認され、標準レンズにヘリオス94が現れる1970年前後に後期型に入れ替わったのではないだろうか。とすると、後期型のジュピター8nbも同時期であろうと想像できる。
fig-13
後玉の小さい方がジュピター8-nb
いくつか個体を較べて見ると、ボディーナンバーとのマッチングレンズでもマウントにガタがあり、出荷時の検品がゆるかったのかどうか？振るとカタカタ言ってしまうのがある。
ヘリオス 94 50mm f1.8
下図の花の絵は最短距離にて試写、絞りはf4程度。室内は開放で、屋外は2段程度絞った。
このレンズ（いや、この個体、とすべきかも）は、ちょっと黄みがかっている、またピーカンの元ではいやな滲みが出ることも。
同じシリーズのレンズをいくつか使っって思ったが、年代が近くても黄色みの強いもの、そうでないものに出くわす。光学硝子が均質に出来ていないのか？ぼんやりとだが、そう思うようになってきた。
現代的な写りとは違うけれど立体感もよくわかるし、シャープです。
ちょっとくどいが、キエフ-5には結局古いタイプのレンズしか用意されなかったは惜しまれるところ。
00/10/12 Ver 0.095
02/06/20 Ver 2.50
02/06/23 Ver 3.0
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