Peleng - 180°fish eye 8mm f3.5

0.22m minimum distance
3.5-16 diaphragm values
29mm filter thread (UV, yellow-green, and orange filters included)
0.4kg

 

 

 

 

 

 

旧ソ連時代、チェルノブイリ原発で壊滅的な事故があったベラルーシ製のプリセットタイプ円周魚眼レンズ、円周魚眼としては世界でもっとも安いはずで、実売では日本製のシグマの半分くらい。ただしシグマは流通も少なく事実上ペレンが汎用円周魚眼の王者でしょう。

最近AGAT18kが人気のBelomoの製品のはずだが、この掲載品にはどこにもメーカー名がなかった。
AGAT18kの造りもけっこう酷いものだが、
ペレンもよくみると接着剤がはみ出ていたりしてお世辞にも造りはよく無い、いや悪い。
だがケースはけっこうゴージャスでなんだかアンバランスだ。

セットには後玉に付けるタイプの3枚のフィルター、M-42、そしてニコン/キエフのマウントが標準で付属している。
フィルターは光学系に影響するタイプかも知れないので、UVなどを常に付けておいてもバチは当たらないだろう。

付属マウントはT2マウントで簡単にニコンマウントやPマウントに交換できるが、「クラスノゴルスク16mmカメラに!」
というキャッチコピーで売られていたように、もしかすると本来は35 mmより小さいフォーマットのためのレンズで、対角魚眼として設計されていた物なのかも知れない。と言うのも、35mmではわずかだか上下が切れてしまい完全な35mm用円周魚眼とは言えないからだ 。

まだ円高だった2001年のはじめには海外オークションでは実売価格2万円台、さらにおまけとしてPマウントをさらに変換する、キャノンFD、EF、ミノルタ、Kマウント変換マウントを3種類ほど選べたお店もあって、とてもオトク感があったが最近はどこもマウントを細かく別売するようになってしまったようだ。
うれしさは半減した。

それにしても、ペレンはいつ頃からあったのだろう?
造りなどはとても現代のモノに見えないが、この個体の生産は2000年だ。

最近 「Peleng Club」というロモグラフィック風のサイトを見つけた。パンキッシュなサイトで http://www.peleng-club.co.uk/
ここはペレンも売っているようだ。 01/04/14-02/09/12 このサイトはもうないかも。
他に
http://www.pauck.de/marco/photo/stuff/peleng_fisheye/peleng_fisheye.htmlは今、ペレンが一番熱い!という感じで良いサイト。


円周魚眼は一生に一度くらいは使ってみたいもんだ。    そしてすぐ飽きるのだ。


最大のウィークポイント、35mmフィルムでは上下がきれてしまうのが惜しい。
円周の周辺は滲む...特殊だ。特殊な世界だ。
海外のフォトレビューなんかを見ると「レンズ内の内面反射とフレアが凄い!」などと書いてある。

下図、中央部分と円周部分の拡大。なかなかに解像、おしなべて優秀...

開放ではピントの締まりが無いというか「写るんです」とか、安コンパクトカメラみたいな描写にように思えたが、室内などは手ブレもあったかもしれないし、撮影条件もこのレンズにはかわいそうだったかもしれない。
大体
絞りを開けて撮るものではないはず。(上図は吹雪だった)

くらべるものがないので、いいのか悪いのか判らないのだが、こんな特殊な画角のレンズにしては安価だし文句言ってはイケナイのである。

01/-02/09/12